必要なのに不足している栄養素「鉄分」
2026/6/22
子どもたちの健やかな成長に欠かせない、もうひとつの重要な栄養素が「鉄分(Fe)」です。なぜ、子どもにとってこれほど鉄分が必要なのでしょうか。理由は大きく分けて2つあります。
理由1「脳と心」の発達を支える
鉄分は、脳の神経ネットワークを正しく機能させるために不可欠です。脳が情報を処理したり、気持ちをコントロールしたりするのに必要な「神経伝達物質(ドーパミンやセロトニンなど)」が作られる際、鉄分は酵素としてそれを助ける働きをします。つまり、成長期の子どもの脳がスムーズに、正しく発達するための重要な鍵を握っているのです。
理由2「体と元気」の成長を支える
子どもは身長が伸び、体重が増えるとともに、体内を流れる血液の量も急激に増加しています。鉄分は、血液中で酸素を全身に運ぶ「ヘモグロビン」の材料です。鉄分が不足すると体中に酸素が行き渡らなくなり、「疲れやすい」「朝起きられない」といった、元気がなくなってしまう原因になります。
♦データから見る、子どもたちの「鉄分不足」の現状
国が定める推奨量に対して、実際の子どもたちはどれくらい鉄分を摂れているのでしょうか。データを見ると、カルシウムと同様に「不足気味」である現状が見えてきます。
| 食事摂取基準(推奨量)は | 3~5歳男女 5.0mg 1~2歳男女 4.0mgに対し、 |
令和6年の国民栄養調査で1~6歳男女計の鉄摂取量は4.1mg(1人1日当り平均値)でした。
この結果からも分かるように、鉄分が足りていないのが現状です。
☀保育園給食での取り組みと工夫
1日の食事の中で大きな比重を占める「保育園の給食」だからこそ、不足しがちな鉄分をしっかり補う工夫が必要です。私たちは、1日の推奨量の50%(半分)を給食でカバーできるよう、以下の目標量を設定して献立を作成しています。
| 保育園給食の給与栄養目標量 (1日の50%) |
3~5歳 2.5mg 1~2歳 2.0mg |
子どもたちが毎日を元気いっぱいに過ごせるよう、栄養面からサポートを続けることが給食室の役割です。

