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コラム

節分

2022/01/27

節分は昔から日本で行われている、伝統的な行事の1つで、保育園や幼稚園でも節分を行います。
節分とは「季節を分ける」ことも意味しており、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを指します。日本では古くから「冬から春に季節が変わる立春を新年の始まる日」と考えられていたので、その前日の節分を大晦日とし、一年の邪気を払い新年を迎える準備をしました。2022年は2月4日が立春なので節分は2月3日ですが、立春は年によって異なりますので、節分も変わります。

では、なぜ節分に豆まきをするようになったのでしょうか。

古くから「豆」には「邪気など魔物を払う力」や「穀物の神様・精が宿っている」とされています。 「鬼は外!福は内!」の掛け声と「神様が宿り邪気を払う力」をもつ豆をまきます。清めの行事として米をまく「散米」という行事がありますが、大豆は米よりも粒が大きいため、より多くの精霊が宿るとされ、鬼の目に向かって投げ、鬼をやっつけ福を招き、邪気を払い新年の無病息災を願うのに最適だとされています。
また、鬼は北東を指す「鬼門」という方角から現れ、時刻で表すと北東は深夜2~4時という意味の「丑寅(うしとら)の刻」です。この理由から豆まきは夜に行う方がいいと言われています。保育園や幼稚園では、部屋を暗くするなどの工夫ができますね。

炒った豆を使う

「生の豆」を使うと、拾い忘れた時に芽が出ることも考えられるため、これは縁起が悪いとされています。「煎った豆」を使用します。「豆を煎る」→「豆を射る」→「魔目を射る」、すなわち新年の前日の行事なので、縁起担ぎの意味も含まれています。

年の数だけ、豆を食べる

これは大晦日と同じ意味のある節分の日に煎った豆は邪気が払われ「福豆」と呼ばれています。その福豆を歳の数だけ食べることで無病息災を願うという意味があるとされています。

幼稚園・保育園では

2021年1月20日付けで消費者庁からの下記の公表資料(抜粋)が発表されています。

豆やナッツ類など、硬くてかみ砕く必要のある食品は5歳以下の子ども には食べさせないでください。 喉頭や気管に詰まると窒息しやすく、大変危険です。小さく砕いた場合で も、気管に入りこんでしまうと肺炎や気管支炎になるリスクがあります。

しかし、折角の伝統行事です。幼稚園・保育園ではどのようにしたら実施できるでしょうか。
大豆アレルギー対応も含め「豆を口に入れないこと」が最重要です。

小袋に入った大豆を使用する

小袋に入った豆菓子を使用する

大豆をラップとアルミホイルに包み、密閉する

紙を丸めて、粘着テープで巻き、豆に見立てる

こどもたちが「節分」について学ぶ時間を持ち、お菓子を投げて遊んだだけの記憶とならないように、食育の一環として取り組んでいきましょう。


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