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コラム

梅雨から夏に向けて、体を冷さず健康に過ごそう

2021/5/7

春から夏へ、梅雨はまさに季節の代わり目です。私たちのからだの働きも変化の只中にあります。この時期は湿度が高くじめっとした日が続いたかと思えば、肌寒い日もあり、体調管理がむずかしい季節といえます。また、クーラーの効いた部屋にいることも多く、知らず知らずのうちに冷えに繋がっています。体温が1度下がれば、代謝が12%、免疫力が30%下がると言われています。
今回は冷えから体を守る温活についてご紹介します。


1.体を温める食材を知る

一般的に、「原産地が暑い地域」「夏が旬」「土の上で育つ」ものは体を冷し、「原産地が寒い地域」「冬が旬」「土の中で育つ」ものは体を温める、と言われています。たしかに、トマトやキュウリ、スイカといった「夏が旬」の作物は水分が多く、体を冷やす食材ですので、体を冷えから守るためには、人参や蓮根・生姜などの「冬が旬」の根菜類も摂るようにしましょう。
根菜類は比較的日持ちがいいので、常備食材としてストックしておくと便利です。これらの食材を手軽に摂るには、

☆ストック野菜を使った手軽な具たくさんスープ

☆葉野菜のサラダに根菜類(じゃがいも・かぼちゃ・にんじん)を追加する

☆ビタミンEも一緒に摂れるほうれん草や小松菜などがあればより効果的です。


2.薬味・香りを使う

「暑さで食欲がわかないから」と素麺などのアッサリとしたものばかり食べていると、体も冷えて十分な熱(エネルギー)を作り出せません。 薬味・香りを上手に利用して肉・魚等のたんぱく質も摂りましょう。たんぱく質は筋肉を作り、体温上昇作用を促します。 薬味としてトウガラシやサンショウ、シナモンなど、生薬として使われるものも多くありますが子どもにとっては刺激が強く、なかなか取り入れるのは難しいです。 子どもに向いているスパイスといえばカレーです。いつもの炒め物に少しカレー粉を加えるだけでお箸も進みます。 生姜は薬味や肉・魚の下味として使うことが多いですが、生姜の成分ジンゲロールは加熱することで辛味成分の少ないショウガオールに変化し体を温めます。豚肉の生姜焼きや魚のつけ焼きに利用しましょう。この時期は新生姜が出回りますので、生姜ご飯もお勧めです。
また、ごまや青のりといった和食で多く使われる食材にも香り豊かなものがあります。ごまを炒ってから擦ると風味も美味しさも増します。こうした香りを意識することで食欲増進に繋がります。


3.飲み物について

冷やしすぎの飲み物は避けましょう。園や家庭では麦茶が一般的ですが、ほうじ茶も風味がよく飲みやすいです。また、発酵させたお茶は体を温めますので、寝る前に飲むと眠りにつきやすくなりますが、カフェインの少ないものを選びましょう。今は中国茶やハーブティーなど種類が多いので、購入時に確認することも必要です。


「身体を冷やさない」ことはとても重要なことですが、個人差や環境の違いで一朝一夕には改善しにくいです。できる事からスタートしていきましょう。


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