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コラム

端午の節句

2021/4/26

五節句の1つ、5月5日の「端午の節句」は、「菖蒲〔しょうぶ〕の節句」とも言われます。強い香気で厄を祓う菖蒲やよもぎを軒につるし、また菖蒲湯に入ることで無病息災を願いました。
また、「菖蒲」を「尚武〔しょうぶ〕」という言葉にかけて、勇ましい飾りをして男の子の誕生と成長を祝う「尚武の節句」でもあります。そして、菖蒲の葉の形が剣を連想させることから、日本固有の節句文化となって現代に受け継がれています。

端午の節句の食べ物といえば、粽(ちまき)や柏餅です。歴史が古いのはちまきで、中国の故事に由来しています。柏餅は日本発祥で、江戸時代に江戸で生まれた和菓子です。 柏餅を包む柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないため、「跡継ぎが途絶えない」「子孫繁栄」に結びつき、縁起のいい食べ物になりました。

日本の四季を彩る代表的な五節句は和菓子を提供するいい機会です。
園では、ケーキやクッキー等の洋菓子を提供することが多くなりがちですが、手作りあんこで柏餅に挑戦してみませんか。
小豆は浸漬不要です!火元に余裕があれば、スタート出来ます。
柏の葉も市販・ネット販売しています。 午後のおやつに十分間に合いますので、さくら餅・おはぎ・ぜんざいにも応用してみましょう。

材料

小豆200g
砂糖160g(小豆の0.8倍量、あっさりめは0.6倍、甘目は同量)
600g(小豆の3倍量ほど)

作り方のコツ

小豆は洗い、分量以外のたっぷりの水でゆでこぼしをする。あく取りは丁寧にする。(渋切り)

分量の水と小豆を中火にかけ、十分に柔らかくなったら(45分~60分)、砂糖を2回に分けていれる。(途中のあく取りも丁寧にする。砂糖を入れた後は、柔らかくなり難い)

塩ひとつまみを入れることで、甘さが引き立つ。

水分が少なくなってきたら、焦げ付きに注意する。(冷めると固くなるので、煮詰め過ぎないようにする。)


豆知識

菖蒲湯にはサトイモ科の「菖蒲」を使います。紫や白の花が咲くアヤメ科の「花菖蒲」とは別の品種なので気をつけましょう。

初夏の花「しょうぶ」と「あやめ」の見分け方:
https://www.fujingaho.jp/lifestyle/tea-flower/a32077339/syoubutoayame-200414/


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