食べ物を噛む
~噛むことについて考えてみたいと思います~
2020/05/15
噛むことの効果
- 消化、吸収を助ける
- ①細かく噛み砕くことによって消化を助ける。
- ②噛むことによって増える唾液中の酵素が消化を促進する。
- ③噛むことによって脳が刺激され消化、吸収を促進する。
- 唾液の分泌を促す。
- ①歯の汚れを落とす。
- ②免疫力アップに効果的。
- 満腹感が得られやすく、肥満の予防につながる。
- 歯並び、あごの輪郭等、顔の骨格をつくる。
噛むことの練習
- 噛みごたえのある食材に挑戦 切り干し大根・油揚げなど噛みきりにくい食品に挑戦。繊維が多く噛みにくいゴボウをきんぴらにして食べてみる。
- 噛むことを意識した形態 リンゴなどの果物を大きく切って出してみる。かじりつくことを考えて一口では食べられない大きさで食事提供をする。
「よく噛む」
- よく噛むことで唾液がたっぷり出てきます。唾液が多ければ、口の中のばい菌が唾液によって洗い流され、胃に運ばれペプシンと呼ばれる消化酵素でやっつけられます。また、唾液がたっぷり出ているなら免疫成分IgAも豊富で、なかなかばい菌は体に侵入できません。噛むことで体温も上昇するので免疫アップには効果的です。
上記 子どもの栄養2020年6月号から
注意したいこと
- お茶等水分を飲むタイミングに注意 口に入れたものを、牛乳やお茶で流し込んでしまうことは唾液の分泌量低下や胃液を薄め消化吸収にもマイナスです。
1歳未満の子どもたちは食べる力に個人差が大きいのでむせていないか?歯がどのくらい萌出しているのか?など確かめることも大切です。
このように、「食べ物を噛む」ことは人の健康にとって重要なことです。
子どもたちの食べる様子を観察して、よく噛んで食べる食習慣を身に付けられるようにしていきましょう。
噛むことを習得していくことで、発語も促されると言われています。
「噛むこと」大切にしていきましょう。