特定原材料表示について
2025/5/1
●令和5年3月9日より食物アレルギー表示義務品目にくるみが追加されました。
消費者庁が発表した「第4回食物アレルギー表示に関するアドバイザー会議」の報告書の中で、3年ごとに行われる全国実態調査で直近2回の即時型症例数が上位20品目に入ったため、追加されました。
これにより食物アレルギー義務表示対象品目が「えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)」の8品目になりました。
●令和6年3月28日より食物アレルギー表示推奨品目にマカダミアナッツが追加、まつたけが削除されました。
消費者庁が発表した「第6回食物アレルギー表示に関するアドバイザー会議」の報告書の中で、マカダミアナッツは直近2回の全国実態調査で即時型症例数が上位20品目に入っていました。また、まつたけについては平成24年~令和3年の全国実態調査の結果において即時型症例数で上位20品目に入っておらず、ショック症例数も極めて少ないために削除されました。
これにより食物アレルギー表示推奨品目が「アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、マカダミアナッツ、もも、やまいも、ゼラチン」の20品目になりました。

●今後、カシューナッツとピスタチオの追加の可能性があります。
令和7年1月に発表された「第7回食物アレルギー表示に関するアドバイザー会議」の報告書の中では今後、カシューナッツが食物アレルギー義務表示品目に追加、ピスタチオが食物アレルギー表示推奨品目に追加されることが検討されていることが報告されています。
以前は三大アレルゲンといえば、鶏卵、牛乳、小麦でした。しかし、近年、木の実類の食物アレルギーが増加傾向にあり、現在は鶏卵、木の実類、牛乳の順になっています。明確な理由ははっきりといえませんが、木の実類の国内消費量が増えており、食べる機会が増えたため食物アレルギーの発生が増えてきていると考えられています。保育園給食では使用することはありませんが、今後も食物アレルギー表示品目に変更されていく可能性があります。引き続き、動向を注目していく必要があります。
