嘔吐が発生した時の対応
2021/9/7
施設内で嘔吐した子ども、職員がいた場合、同室者への感染を防ぐため別室での対応を行い、なるべく早期に病院に受診し、自宅療養を基本とします。
嘔吐物の処理は、処理をする人自身への感染と、施設内への汚染拡大を防ぐため、適切な方法で、迅速かつ確実に行うことが必要です。施設内で処理を行う担当者を決めておくなどして、二次汚染の拡大を防ぎましょう。
(嘔吐物の処理方法参照:社会福祉施設等におけるノロウイルス対応標準マニュアルダイジェスト版(fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp))
食事中の嘔吐の場合、嘔吐物、食器など直接給食室に戻さないようにします。施設内の担当者が嘔吐物を処理し、食器は洗浄・消毒してから、給食室に戻すようにしましょう。
嘔吐物の付着した食器・器具の消毒(保育室で処理を行う)
①嘔吐物の付着した食器・器具は、付着物は使い捨て手袋を使用し、ペーパータオルなどでふき取り、専用のスポンジで洗う。(この時使用したスポンジなども適切に消毒する)
②1000ppmの次亜塩素酸ナトリウム溶液(表1参照)を溜めたバケツに食器・器具を浸す。(10分以上)
③ビニール袋に水を切った②を入れ、給食室に戻す。
表1:次亜塩素酸ナトリウム溶液の希釈・使用方法
用途 | 糞便・嘔吐物の消毒処理 | ||
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溶液濃度 | 0.1%(1000ppm) | ||
希釈方法 | 原液濃度 | 倍 率 | 分 量 |
1% | 10倍 | 原液100ml+水1L | |
5% | 50倍 | 原液20ml+水1L | |
6% | 60倍 | 原液17ml+水1L | |
12% | 120倍 | 原液8.3ml+水1L |
用途 | 器具の消毒・殺菌 (調理器具・食器、タオル・布巾、調理台・ドアノブ等、嘔吐消毒した後の床、動線上、おもちゃ) | ||
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溶液濃度 | 0.02%(200ppm) | ||
希釈方法 | 原液濃度 | 倍 率 | 分 量 |
1% | 50倍 | 原液20ml+水1L | |
5% | 250倍 | 原液4ml+水1L | |
6% | 300倍 | 原液3.3ml+水1L | |
12% | 600倍 | 原液1.7ml+水1L |
※次亜塩素酸ナトリウム溶液には洗浄効果はない。付着物があると、十分な殺菌効果を得られないため、専用のスポンジなどで下洗いをしてから消毒を行う。