保育園の給食に関わるヒヤリハット
2020/11/10
日々の給食現場では、ヒヤリ、ハッとすることが毎日のように発生します。あらためてヒヤリハットの意味を確かめてみましょう。
ヒヤリハットとは、重大な災害や事故には至らなかったものの、それに直結してもおかしくない一歩手前の事例の認知を指します。文字通り「突発的なミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりするもの」のことです。「鶏卵アレルギーの子どもにロールパンを配膳してしまったけど、保育士さんが直前に気付いて食パンに変更した」このようにヒヤリハットが起きた時、この程度で済んでよかったけど、アナフィラキシーを起こしていたらどうなっていたのだろう?と考え、ミスを防ぐ対策をとっておくことが重要です。これがヒヤリハットを活かして子どもを守ることになります。
1件の重大な事故が起きる背景には29件の軽微な事故があり、そして29件の軽微な事故が起きる背景には300件のヒヤリハットが存在するというのが「ハインリッヒの法則」です。どんな些細なことでもヒヤリハットの事例は皆で共有しておくことが大切です。特に経験の浅い調理員や保育士はヒヤリハットに気づかない可能性もあります。事前に多くの事例を共有することで、大きな事故を防ぎ、子どもたちを危険から守りましょう。

教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドラインでは、食事中は誤嚥による重大事故が発生しやすいため注意喚起がされています。
食事の介助をする際に注意すべきポイント
- ゆっくり落ち着いて食べることができるよう子どもの意志に合ったタイミングで与える。
- 子どもの口に合った量で与える(一回で多くの量を詰め過ぎない)。
- 食べ物を飲み込んだことを確認する(口の中に残っていないか注意する)。
- 汁物などの水分を適切に与える。
- 食事の提供中に驚かせない。
- 食事中に眠くなっていないか注意する。
- 正しく座っているか注意する。
事前に対策をねり、事故を防止していきましょう!
