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コラム

恐怖!感染源は私!?

2023/12/20

\あなたの無意識にしている行動や仕草が感染源になっているかもしれません!/

ブドウ球菌は、常在菌で人の皮膚や粘膜に生息しています。その中の黄色ブドウ球菌はさまざまなタンバク性毒素を産生するため病原性が高く、食中毒を引き起こします。
黄色ブドウ球菌は、人の傷口に多く潜んでいるイメージがありますが、実は健常成人の鼻腔に約20%程度常在しているといわれています。そして、全く無症状なのが特徴です。給食調理従事者の手指・鼻腔の簡易検査でも一定数検出されています(表1参照)。

調理中に、目が乾燥してこすったり、くしゃみをしてマスクを触ったり、手が荒れてガサガサだったり・・していませんか?
身近に潜む黄色ブドウ球菌をつけないよう、そして増やさないように改めてなにげない行動や仕草にも注意しましょう。
また、お弁当など長時間置いてから食べるものは、菌をつけないために手袋を使用し、増やさないために冷めてから蓋をするなど、温度(菌の最適温度を避ける)にも気を付けましょう。


表1:手指、鼻腔の黄色ブドウ球菌検査結果

サイクル

平成17年度学校給食衛生管理推進指導者派遣・巡回指導事業の実施報告より

予防方法・普段から気を付けること「つけない・増やさない」

手洗いの徹底(手指にも菌はいます)

マスクは鼻まで覆う(鼻腔からの感染を防ぐ)

髪の毛を帽子にしっかり入れる(髪にも菌はいます)

むやみに顔など触らない(媒介することになります)

配膳時(配缶時)の手袋着用(出来上がりのものや、食器、食具、食缶も)

手の消毒のし過ぎに注意(黄色ブドウ球菌を退治する成分のひとつ「抗菌ペプチド」を作り出す表皮ブドウ球菌が減ってしまう)

手荒れ予防の手洗い石鹸、消毒液、ハンドクリームなど、厨房を守る手指のための製品が開発されているので、上手に活用しましょう。

ハンドクリーム


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