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コラム

サイクルメニューとは

2023/4/20

なぜサイクルメニューにするのか

献立には「毎日献立が変わるスタイル」と、15日で献立を繰り返し、月に2回同じ献立を提供する「サイクルメニュー」というスタイルがあります。
今回は、なぜ「サイクルメニュー」にするのか説明します。


「毎日献立が変わるスタイル」は、様々な食材や料理を食べることができるのが利点です。
一方で「サイクルメニュー」は料理に慣れることができるのが利点です。子どもは食べ慣れていない料理を警戒して食べないことがあります。繰り返し食べる機会を持つことで「食経験を積む」ことに繋がり、食べ慣れた安心な料理と感じるようになります。
これは気持ちの「安心」だけでなく、「食べ方」に慣れる意味もあります。 1週目の鮭は口の中に溜めて飲み込めずにいたけど、2週目は少しずつ口に入れて上手に食べることができたり。こうして経験を積むことができるのがサイクルメニューの利点です。 さらに、調理者は1週目の提供の状況を見て、2週目に調整することができます。
味付けや量の調整、盛りつけ方、切り方など、修正することで、子どもに寄り添った給食の精度を上げることができます。

サイクル

「毎日献立が変わるスタイル」と「サイクルメニュー」のいいとこどりをしたアレンジ方法をご紹介します。
1週目と2週目の調理方法を変更する方法です。
例えば、1週目「鶏のから揚げ」を2週目は「鶏の照り焼き」にするように同じ食材で調理方法を変更します。こうすることで毎日違う献立のようでありながら、同じ食材で様々な料理が味わえます。
また、調理方法は変えずに材料を変えることもひとつです。例えば、1週目「チキンカレー」で、2週目は「ポークカレー」にするなどです。
こうした献立の工夫は、栄養士の作業効率にも関わります。栄養士は給食作りだけでなく、発注や衛生管理、食育など多岐に渡ります。
園の考え方や子どもの様子、栄養士のスキルなどを踏まえて、献立のスタイルを検討するといいでしょう。



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