HOME > コラム > 免疫力と体温

コラム

免疫力と体温

2021/10/11

免疫細胞の多くは、血液中にのって全身をパトロールしています。つまり、血流の流れが良くなると、免疫細胞も活性化されるため、抗原が体内に侵入しても、対応できる免疫細胞が素早く集合し、攻撃できるという事です。
その機能が正常に働くための理想の体温は36.5~37.0度とされています。しかし、現代人は生活の中で体を動かす機会が減っているためか、平熱が35度台という人が珍しくありません。
体温が1度下がるだけで、免疫の主役である白血球の働きは30%低下します。しかし、反対に1度上がれば免疫力は一時的に5~6倍にもなると言われています。

今回は体を温める「簡単・継続できる方法」をご紹介いたします。
子どもたちを取り巻く大人(保育者・保護者)も健康に過ごしたいですね。もちろん、子どもたちも継続できる内容です。

毎日30分程度のウォーキングや筋トレ(スクワット)

筋肉量が増加すると体温が上がりやすくなります。全身の筋肉の70%は下半身に集まっていますので、無理なくできる運動を継続しましょう。子どもは毎日の園庭での活動をできる限り継続しましょう。逆にアスリートのような過度の走り込みや筋トレは免疫力を下げるとも報告されています。

白湯を飲む

50℃前後の白湯を飲むと直接内臓を温ためることができますので、体温上昇に繋がります。もちろん、そのまま飲んでもかまいませんが、生姜を入れるのもおすすめです。生姜には「ジンロゲン」という辛味成分が含まれており、血行を促進して基礎代謝を高めてくれる効果が期待できます。黒砂糖を入れてほんのり甘くすると子どもたちも飲みやすくなりますね。
インド・スリランカインドで発祥した世界最古の伝統医学“アーユルヴェーダ”でも白湯の効果を謳っています。

40℃・10~15分の入浴

これからの寒い時期、40℃ではぬるく感じる人が多いでしょうが、42℃と40℃の湯では、後者の方が風呂上がりの体の温かさが持続します。40℃で物足りない人には、炭酸ガス系の入浴剤も効果的です。泡の刺激で湯温が高く感じられ、アロマのリラックス効果により一層免疫力を高めることが期待できます。時間に余裕があるときだけでもゆっくり入浴したいですね。


< 次の記事

前回の記事 >