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コラム

冬至 ~寒さに強い体をつくる~

2020/12/02

 太陽の位置が1年でもっとも低くなる日です。「1年でもっとも昼が短い日」と覚えている人も多いでしょう。冬至の日には、柚子湯に入り、かぼちゃを食べて幸せを願う風習があります。

■冬至に食べる「意味と食材」を知ろう!

 冬至は、「ん=運」が重なる食材や邪気を祓うとされる食材を取り入れて、幸運を呼び込み、無病息災を願う「運盛り」という風習に由来します。にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、うんどん(うどん)など「ん」が二つある方が効果的と言われています。

かぼちゃ
かぼちゃ(=なんきん)を食べる習慣はなじみがあると思いますが、βカロテンが豊富で栄養価の高いかぼちゃは、免疫力を高める効果があり、風邪の予防にもなります。 また、冬が旬の食材ではない為、夏に採ったものを貯蔵しておくと自然と甘味が増すという、昔の人の食の知恵が詰まっています。 かぼちゃ

こんにゃく
こんにゃくは食物繊維が豊富なので、「冬至こんにゃく、砂はらい(砂おろし)」と言われ、体の中をきれいにします。 昔の人はこんにゃくを「胃のほうき」「腸の砂おろし」とよび、冬至、大掃除の後大晦日、節分などに食べていました。 こんにゃく

■冬至に食べる「料理」

冬至粥
小豆粥。小豆の赤い色が魔除けになると言われています。小豆粥のほか、赤飯、小豆団子を食べる風習もあります。 小豆粥
いとこ煮
かぼちゃと小豆の煮物。かたいものをおいおい(甥)入れて、めいめい(姪)煮込んでいくから「いとこ煮」と言います。 いとこ煮

給食だけでなく家庭でも冬至を楽しんでもらおう!

 冬至メニューを給食に取り入れましょう。そして、家庭へ給食だよりで伝えていきましょう。
 冬至を過ぎると寒さが厳しくなりますが、柚子湯に入ると、病気をせず元気に冬を乗り越えられると言われています。 柚子は「融通」(とどこおりなく、通じること)に通じ、「湯治」(疾病の温泉療養)にかけて「冬至に柚子湯」となったそうです。 柚子の香りで邪気を払い、心身を清めましょう。 これは、保育園では体験することができないので、ぜひ家庭で伝えてほしい日本の文化です。


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