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コラム

口中調味

2020/02/21

日本人が昔から行ってきたご飯とおかずなどを交互に食べる口中調味は、ご飯を口の中でおかずの味で味付けしながら食べていく独特の食べ方ともいえるでしょう。それは「三角食べ」にもつながります。その口中調味が今注目されているようです。
口中調味は、口の中で変化する味わいを感じようとすることで、噛む回数が増え、唾液が増えます。それによって唾液中の酵素がより働くようになるため、消化や吸収を助けるようになると言われています。
もちろん噛むことで脳の満腹中枢が刺激され、食べすぎや塩分摂取過多を防ぐことができるなど、健康面でのメリットは大きいでしょう。
それだけでなく、食事そのものを楽しめるというのも、口中調味の素晴らしい点です。これは世界中でも日本など一部の国の人だけができる食べ方だといわれています。一汁三菜が基本の和食なら、ご飯とおかずを一緒に食べることで、口の中で生まれる味の変化を最大限に楽しむことができるのです。

子どもたちの食事も、白いご飯を上手に食べることができるように支援することが大切です。
・ふりかけを常にご飯にかける
・かけご飯の形で食べる
このような食べ方を行わないようにしたいものです。
そのためにまず和食器での食事、茶碗や汁椀を用意しごはん茶碗を持って食べる習慣をつけることも一つです。
食べる作法や食器も大切な意味があるのです。


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